学生代表者会議は、平成19年6月に発足し、今年度で11年目を迎えました。本学の基本理念である「学生中心の大学づくり」の一端を担い、学生が入学から卒業?修了まで安心して充実した大学生活を送ることができるよう、学習環境の改善及びキャンパスライフの向上に関する事項を学生自らが協議し、学長に提言することを目的としています。
同会議の委員は、各学部、体育系全学サークル、文化系全学サークル、スチューデントキャンパスボランティア(SCV)、障がい学生支援ボランティア(CBP)、外国人留学生の各代表12人で構成されています。30年度委員は、同年度、学生から寄せられた学長(大学)への意見?要望について、3回の全体会議及び委員各自の調査研究を経て、大橋裕一学長に要望する2件を決定しました。
学長との懇談会では、まず、教育学部3年生の若林委員長から学長へ平成30年度要望書を提出し、2件の要望事項プレゼンテーションと5件の報告事項プレゼンテーションを実施しました。
その後、大橋学長、弓削俊洋教育担当理事、宇野学術?環境担当理事、八尋財務?人事マネジメント担当理事との懇談に臨み、有意義な意見交換が行われた結果、要望事項の実現に向けて大きく前進することになりました。
なお、要望事項及び報告事項のプレゼンテーション内容は、次のとおりです。
要望1.体育館について
城北地区第1体育館を車いすでも出入りできるようにするための段差の解消と城北地区第2体育館フィットネスルームの故障したトレーニング器具の更新等を要望しました。
要望2.ロードバイク置場の設置について
ロードバイクで通学する学生が増加しているので、駐輪環境の改善のため、ロードバイク専用ラックの設置を要望しました。
これら2つの要望に対して学長からは、早急に実現できるよう検討する旨の発言がありました。
報告1.休講等の通知について
修学支援システムへの入力徹底およびオンラインでの情報周知方法の改善を要望しました。修学支援システムへの入力徹底については、今後、修学支援システムに入力していない教員について各学部の窓口に学生から申し出があれば、その都度該当の授業担当教員に伝えるようにしていただけることになりました。
オンラインでの情報周知については、現在の修学支援システムをメール設定することで対応可能とのことを教えていただきました。
報告2.他学部授業の履修について
他学部授業を履修希望する際に必要な書類の手続きの省略を要望しました。このことについて、授業担当教員の承認の印鑑かサインが必要であるが(2、4クォーター制の授業や集中講義を除く)、初回授業※に出た際にサインをもらえば良いので手間はほとんどかからないということを教えていただきました。
※従前から他学部履修願の提出期限は前期?後期の1回目の授業までとなっている。
このことを他学部履修願の用紙を窓口で渡す際に伝えるよう改善の方向で検討を表明いただきました。
報告3.災害時の授業の取り扱いについて
災害時の休講措置の見直し及び周知の徹底を要望しました。休講措置の見直しについて、7月豪雨以降、休講措置について新しく明文化しており、キャンパスの違いや住んでいる場所の違いから、一律のルールを定めることが困難なため、学生各々で登校が危険だと判断される場合には、無理な登校をせず、後日「3.自然災害による欠席」として「授業欠席申出書」を提出すれば、回数に上限があるが「正当な理由による授業欠席(開講時数に含めない)」として授業担当教員に申し出ができることを教えていただきました。
周知の徹底については、7月豪雨以前は、台風接近前に休講措置の判断基準についてのメールによる周知を行っていなかったが、以降は修学支援システムの転送先にメールを送り周知を図っているということを教えていただきました。
報告4.医学部の試験日程について
試験対策委員という各学年の代表者が、教員、学生、試験場の3つの調整を行い、試験日程を決めている現状であり、試験対策委員の負担を減らすため試験日程の調整方法の見直しを要望しました。このことについて、「今後カリキュラムの大幅な前倒しなどで新たに問題が生じる可能性も高いため、今すぐに変更することは困難である」ということ、「カリキュラムや試験について話し合う教務委員会という場が月に1度は開催されているので、そこで直接学生が意見を伝えられる」ということを教えていただきました。今後は、教務委員会をとおして、状況に応じてその都度対応していただくこととなりました。
報告5.医学部の成績の掲示について
医学部では、試験の結果と氏名が掲示されているので、個人情報が漏れないように修学支援システム等で確認できるように要望しました。このことについて、医学部としては、「成績を掲示しているのは、友達同士や学年全体で助け合い、成績を向上させることを意図している」と回答いただきました。その後の学生へのアンケートでも8割近くが今の成績の掲示に理解を示しており、申し出れば個々に対応して非表示にすることも可能なので、今回は要望を取り下げることとしました。
(30年度、学生の皆さんから学生代表者会議に寄せられた意見?要望についての回答は、こちら)
<学生生活支援課>