平成30年9月27日(木)13時30分から、総合情報メディアセンターメディアホールで、安全衛生講演会を開催しました。
この講演会は、10月1日(日)~7日(土)の全国労働衛生週間に先立ち、学生及び教職員の安全衛生に対する意識向上を目的に、安全衛生全学委員会と工学部安全衛生委員会で共同開催したものです。今回は農学部の多目的ホールともテレビ会議システムで結び、教職員及び学生を含め両会場あわせて約50人が参加しました。
始めに、全学総括安全衛生管理者の宇野英満理事?副学長から、「災害や事故は、普段からほんの少し気を付けていれば防げることもある。本講演を通じ今後の実験や仕事に役立てほしい。」と、開会の挨拶がありました。
続いて、愛媛労働局健康安全課の松本正基産業安全専門官が、行政の立場から「これから技術者になる人の労働安全衛生」と題して、特にこれから現場に出て行く学生に向けた、講演を行いました。愛媛県内の労働災害発生状況やそれらの発生要因、労働災害を防ぐ有効な対策としてのリスクアセスメント等について説明がありました。また、これまで労働災害の現場検証や再発防止のための指導を行った自らの経験の中から、いくつか事例紹介があり、大事故を未然に防ぐためには、ルールを守ることがとても重要であると述べました。
その後、名古屋大学環境安全衛生管理室の富田賢吾教授が、大学教員の立場から「大学研究室の安全管理」と題して、講演を行いました。始めに、これまで大学で起きた様々な事故事例について紹介がありました。大学で行う最先端の研究や未知の実験は、リスクを冒す(死亡事故につながりかねない)ものでありつつ、スキルを身につけるものであるということを前提とし、保護具等の備えとの重要性と事故報告やヒヤリ?ハット報告を活用できる体制の必要性について述べました。
閉会にあたり、全学総括安全衛生管理者補佐で工学部の田中寿郎教授から両講師にお礼の挨拶がありました。
安全環境課では、安全衛生教育の一環として、教職員及び学生を対象とする講演会を今後も開催し、本学構成員の安全衛生管理に対する意識向上を図っていきます。
<安全環境課>