日本天文学会では、平成21年から毎年七夕の時期に全国同時七夕講演会と題して、全国各地で宇宙や天文学に親しんでもらうために講演会を開催しています。
本学宇宙進化研究センターでも、この七夕講演会を毎年開催しており、センターの教員や研究員が研究の内容を分かりやすく伝える機会となっています。今年は、7月8日(土)に、センターの山下拓時特定研究員が「銀河で会いましょう」、大西響子特定研究員が「ブラックホールで会いましょう」を演題に講演し、宇宙に関心を持つ小学生、高校生や大学生、上は80代の幅広い年齢層の150人の市民の方々に参加頂きました。
まず粟木久光センター長の開会挨拶の後、山下研究員が、七夕伝説や夏の星空、天の川銀河の姿を解説し、そして自身の研究に関連した銀河と銀河の衝突現象について最新の研究成果を交えて講演しました。続いて、大西研究員は、自身の研究テーマでもある超巨大ブラックホールと銀河との関係や、ブラックホールの強い重力による様々な性質について写真や動画を見せながら解説しました。
質疑応答のコーナーでは、会場から活発に手が上がり、ブラックホールに人が落ちるとどうなるのかといった素朴な疑問から、どのようにして銀河の形や星の重さを測るのかといった基本的な質問など多岐に渡る質問がなされ、市民の方々の宇宙に対する関心の高さが伺えました。
<宇宙進化研究センター>