平成20年1月31日(木)法文学部大会議室において、法文学部主催による「学生生活指導に関する研修会」を開催しました。
近年、若者の規範意識の低下が指摘され、その傾向は学生にも及んでおります。各地の大学における学生による犯罪が報じられておりますが、罪の意識が希薄であることが共通する特徴だとされています。こうした規範意識の低下は、教育に携わるものすべてにとって解決すべき大きな問題であり課題です。
今回、広島大学大学院文学研究科 越智 貢教授をお招きし、教育の世界で若者の規範意識を高めていくにはどのような手だてが必要か、その方策等について御講演いただきました。越智教授は、応用倫理学(情報倫理学、教育倫理学)が御専門で、高校生を対象に若者の規範意識に関しても長く研究してこられました。
当日、会場には、学生、教職員等約50人が集まりました。
はじめに小淵 港法文学部長の挨拶があり、続いて越智教授が、「規範意識を支えるもの」と題して講演を行いました。
講演では、普通の学校、少し問題のある学校、教育困難校の3つの高校の状況やそれらの比較、モラルと自律などについて調査データや事例を参照して熱心にお話しいただきました。
最後に越智教授は、広島大学歯学部や金沢工業大学の事例を紹介し、学生の自律性や規範意識を問題にするのではなく、生き生きできる場を、学校の中に作ることが大事なことだと結び、講演会を終了しました。
広報室