平成20年1月12日(土)総合情報メディアセンターにおいて、地域創成研究センター主催の2007年度シンポジウム「伊藤大輔の世界?愛媛の映画人?」を開催しました。
地域創成研究センターは、地域に関する研究および教育を行うことで、地域創成に関する学術研究の推進を図り、併せて地域社会の活性化と発展に貢献することを目的としています。今回、愛媛県宇和島市出身で、日本を代表する映画監督「伊藤大輔」にスポットを当て、その優れた作品の上映と、同氏を専門に研究されている立命館大学映像学部 冨田美香准教授や、愛媛で活躍されている松山キネマ倶楽部 野中晃氏、シネマニア宇和島 田部司氏をお招きしてシンポジウムを開催しました。
当日は、一般、学生、教職員や関係者など約100人が会場に集合し、はじめに伊藤大輔氏が手がけた作品で、ほぼ完全な形で現存する唯一のサイレント映画作品「御誂次郎吉格子(おあつらえ じろきち こうし)」を鑑賞しました。
引き続き、冨田准教授が「映画監督 伊藤大輔の魅力」と題して基調講演を行い、伊藤大輔氏の生い立ちや映画に込められた気持ち、戦前から戦後にかけての足跡などについてお話しいただきました。
続いて、講師の冨田准教授、お招きした野中氏、田部氏と地域創成研究センターの福田安典教授の4人によるパネルディスカッションを行い、宇和島市では、不定期だが伊藤大輔映画祭を5回実施したことや、生誕110年の今年に映画祭を検討していること、将来的には資料館を設立したいことなど、いろいろな情報を提供していただきました。
最後にパネラーに対し、「伊藤大輔は、今ならどのような映画を作ると思うか?」との質問があり、各パネラーは、難しい質問に汗をふきながら自論を述べていました。
広報室