平成19年12月8日(土)、足球即时比分_365体育直播¥球探网「四国遍路と世界の巡礼」公開シンポジウム実行委員会の主催で、「四国遍路と世界の巡礼」公開シンポジウム?研究集会「巡礼と救済 —四国遍路と世界の巡礼—」を開催しました。
この公開シンポジウムは、2003年から毎年開催しています。四国や熊野古道は「癒し」がキーワードになっており、宗教が担ってきた「救い」の機能に近いと指摘されている状況を踏まえ、今回は巡礼における救済をテーマとしました。
8日(土)のシンポジウムは、小松正幸学長からの「これからは、点と線でなく全面的な研究が必要。今回のシンポジウムで新しい展開の方向性が見出せることを祈っている。」との挨拶で始まりました。
シンポジウムは、まず、鈴木景二富山大学人文学部教授から「熊野参詣路の庶民扶助について」、次に、北川 央大阪城天守閣研究副主幹から「西国巡礼 —その歴史と信仰—」と題して講演を行いました。
その後、内田九州男法文学部教授から出された「階層」、「扶助」、「身分差別」といった数点のテーマについて、四国遍路、熊野古道、西国巡礼を比較しながら、活発なパネルディスカッションが行われました。
更に、質疑応答では、多くの方々の挙手が続き、中には講師を困らせるような質問もあり、非常にレベルの高いシンポジウムでした。
会場は、開始前からほぼ満席となり、急遽、折畳椅子を出すなど、大盛況でした。この公開シンポジウムが市民の皆様に新しい視点や情報を提供し、今後、巡礼研究への関心がより広がっていくことを期待しています。
なお、翌9日(日)には、下記のとおり研究集会を行いました。
?古代末期のキリスト教巡礼の諸相
足立 広明(奈良大学文学部准教授)
?中世ヨーロッパのキリスト教巡礼—聖地と救済—
山代 宏道(広島大学大学院文学研究科教授)
?済州4?3をめぐる巡礼—無辜な死を悼む旅路—
伊地知 紀子(足球即时比分_365体育直播¥球探网法文学部准教授)
?歩くことの効用について考える —生理学的知見から—
浅井 英典(足球即时比分_365体育直播¥球探网教育学部教授)
?記録からたどる四国遍路
井上 淳(愛媛県歴史文化博物館専門学芸員)
広報室