平成19年11月7日(水)、今年6月に採択された文部科学省のグローバルCOEプログラムの「化学物質の環境科学教育研究拠点」発足に伴い、記念フォーラムを行いました。フォーラムでは、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊先生をお招きして講演していただきました。
本学の沿岸環境科学研究センターを中心とする「沿岸環境科学研究拠点」は、平成14年度に採択された21世紀COEプログラムにおいて、5年間で素晴らしい実績を上げました。今年度、21世紀COEプログラムの評価?検証を踏まえてスタートしたグローバルCOEプログラムでは、全国から281件の申請があり、厳しい選考の結果、採択63件の中に名を連ねました。更に、本拠点は、特に評価が高かったため、重点配分拠点11拠点の1つに選定されています。
新たな拠点発足を記念して開催した今回のフォーラムでは、第1部として、2002年にノーベル賞を受賞された東京大学特別栄誉教授?財団法人平成基礎科学財団理事長の小柴昌俊先生に、「ニュートリノ、ニュートリノ、そしてニュートリノ」と題してご講演をいただきました。ご講演では、岐阜県旧神岡町の地下観測所「カミオカンデ」で研究が行われ、小柴先生のノーベル賞受賞の元となった素粒子ニュートリノのことについて、非常にわかりやすく説明をしていただきました。
第2部では、武岡英隆沿岸環境科学研究センター長の挨拶の後、田辺信介拠点リーダー(沿岸環境科学研究センター教授)から、今回の拠点の目的?意義?研究計画等の概要説明の後、拠点メンバーの紹介がありました。
フォーラムの後は、市内のホテルに会場を移し、祝賀会を開催しました。祝賀会には、加戸守行愛媛県知事を始めたくさんのご来賓の方々にもご出席いただき、参加者全員で今回の拠点発足を祝いました。
今回の拠点発足について、小松正幸学長は、「今回、重点配分拠点に選定されたことは、非常に名誉なことではありますが、同時に、その目標を達成しなければならないという義務も生じたこととなり、拠点メンバーはもちろん、関係者の苦労やプレッシャーもあります。本学は、大学全体で力を合わせてその期待に応えていきます。」と意気込みを語りました。
広報室