平成29年4月10日(月)、附属高等学校体育館で、平成29年度入学式を挙行し、新入生121名(附属高等学校10期生)が入学しました。
入学式では、吹奏楽部の演奏にあわせて新入生が入場しました。各新入生の胸には、本校の授業で丹念に育てた花を活用して、在校生や保護者の方々によって一つひとつ丁寧に作られたコサージュが添えられました。
国歌斉唱の後、クラス担任の教諭から名前を読み上げられた新入生が、一人ずつ力強く返事をして起立しました。その後、新入生を代表して能瀬幸菜さんが、「世界的に大きな経済の転換期を迎えている状況の中、私たちに求められているのはグローバルな視点で社会課題に興味、関心をもつことです。スーパーグローバルハイスクールに指定されている本校で、私たちはこのような問題に立ち向かっていける知識と思考力、コミュニケーション能力を身に付け、様々な社会課題に対して挑戦し続けることができる人になりたいと思います。また、本校では、高校と大学が連携し、一人一人の力を最大限に引き出し、成長することのできる環境が整っています。学習、部活動、学校行事等、積極的に取り組み、あらゆる面から私たちの可能性を伸ばしていきたいです。」と宣誓しました。
続いて、浅井英典校長から「みなさんは高校で、自分が将来歩むべき道を見通さなければならないステージに立ちます。この3年間のステージは、人生にとって進路実現に向けた極めて重要な時期です。自分が社会のどのステージを選択し活躍したいか、おおよその見通しが立てば、自分がやりたい職業に就くために必要となる知識、スキル、経験を積める大学?学部学科を真剣に考えればよいのです。ご家族や本校の教員は、多くの支援や指導、配慮をしてくれますが、主役は皆さんです。皆さんが自立して自らを律し、前向きに取り組んでください。新入生の皆さんが大きく成長することを期待して迎える言葉といたします。」と式辞がありました。
引き続き、三浦和尚副学長から「太宰治の『走れメロス』の話の中に、もう間に合わないと弟子に止められるメロスが、人の命、自分の命、信頼に報いる、それらを問題でないと言い切り、『もっと恐ろしく大きいもののために走っているのだ』と言う場面があります。メロスの言う、『もっと恐ろしく大きいもの』とは何でしょう。私は、自分が人間として生きている証だと思います。『走れメロス』は友の信頼に報いるために走れメロスではなく、おまえが人間であるために、自分であるために走れメロスなのです。
この高校3年間で、自分とは何か、自分の生涯を貫くような価値あるものとは何か、メロスが成長したように、そんなことに一歩でも近づく3年間であってほしいと思います。」と挨拶がありました。
入学式の後、附属高等学校恒例の対面式を実施しました。新入生及び在校生がお互いに向かい合い、新入生代表の髙田乃愛さんが在校生に対し、入学に際しての決意を表明しました。これを受けて、在校生代表の石本奈津実さんが歓迎の言葉を述べました。