平成19年9月14日(金)、グリーンホールにおいて、アカデミック?ハラスメント防止講習会「アカデミック?ハラスメントの防止について?加害者も被害者も出さないために?」を開催し、全学から教職員及び学生約120人が参加しました。
この講習会は、2年前から実施しているもので、今年度は、過去に本学の学部等において講演していただいたことのある東北大学高等教育開発推進センターの吉武清實教授に講師をしていただきました。
アカデミック?ハラスメントとは、研究?教育上の場における人権侵害を言い、行為者本人が意図するか否かにかかわらず、指導、教育又は研究の名を借りて、嫌がらせや研究妨害、昇任差別をしたり、人格を傷つける行為であり、その防止について、吉武教授は熱く語りました。
東北大学で相談員をされている吉武教授は、今までの数々の経験から、実に豊富な知識をお持ちで、90分の講演の時間ではとても全てを伝えきれないほどの中身の充実した内容でした。その中でも、特に、厳しい指導とアカデミック?ハラスメントとの明確な線引きをすることが難しいこと、学生と教員とは雇用の関係ではないので無理な指導をしないこと、教員は学生に対して自分がかつて受けてきたのと同じ指導をするのが正しいとは限らないこと、問題が起こりそうなときには記録に残しておくこと、自分の研究室内でのマネージメントが重要であること等についてわかりやすく説明していただき、参加者は、頷きながら熱心にメモを取っていました。
講演後も、時間ぎりぎりまで質疑応答が続き、とても有意義な講習会となりました。
広報室