GRCの入舩徹男センター長が、日本高圧力学会の平成21年度学会賞を受賞し、平成21年7月27日(月)に東京で開催された国際会議(AIRAPT-22)で特別講演を行いました。また、理工学研究科博士後期課程の國本健広さんがAIRAPT-22のポスター賞を受賞しました。
日本高圧力学会は、高圧力を手段として用いる物理学、化学、地球科学、生物学、材料科学など様々な分野にわたる学際的学会で、毎年1回「高圧討論会」と称する討論会と総会を開催しています。第50回を迎える今回の高圧討論会は、国際高圧力科学技術協会(International Association for the Advancement of High Pressure Science and Technology, AIRAPT)の第22回総会と共催で7月26(日)から31日(金)に東京で開催されましたが、平成21年度の学会賞に入舩センター長が選出され、会議の初日に特別講演を行いました。高圧力学会賞は同学会の最高賞で、高圧力の科学?技術の進歩に貢献し、内外から高い評価を受ける顕著な研究成果を収めた者の中から毎年1人以内選ばれるもので、入舩センター長は8人目の受賞者となります。今回の受賞タイトルは「先端的な超高圧高温実験技術の開拓とそれを用いた地球深部の物質科学的研究」です。
?またAIRAPTにおいては、GRCで研究を進める理工学研究科博士課程の國本さんがポスター賞を受賞しました。発表タイトルは”Development of a 6-8-2 type multi-anvil apparatus and its application: pressure-induced phase transition in GeO2″で、地球深部ダイナミクス研究センターで開発された超高硬度ナノ多結晶ダイヤモンド(NPD=ヒメダイヤ)の、マルチアンビル装置への応用に関する発表を行い、同装置としては最高の120万気圧を越える圧力発生と、高温高圧相転移X線その場観察実験への応用について報告しました。同会議でのポスター発表は合計336件行われ、学生の発表の中から審査員の投票により、計7件がポスター賞として選出され、会議の最終日に表彰式が行われました。