地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)の桑山靖弘助教が、国際高圧力科学技術協会(International Association for the Advancement of High Pressure Science and Technology, AIRAPT)の第22回総会において、「Jamieson 賞」を受賞しました。
AIRAPTは、高圧力を手段として用いる物理学、化学、地球科学、生物学、材料科学など様々な分野にわたる学際的国際学会で、2年に1度総会を開いています。第22回目の今年は、その重要な構成メンバーである日本高圧力学会の第50回高圧討論会との共催で、平成21年7月26日(日)?31日(金)に東京で開催されました。AIRAPTでは、高圧物理学の分野でノーベル賞を受賞したハーバード大学教授故P. W. Bridgmanにちなんだ協会の最高賞「Bridgman賞」とともに、若手で顕著な業績をあげた研究者に授与されるシカゴ大学教授故J. C. Jamiesonにちなんだ「Jamieson賞」があり、それぞれ2年に一度、1人の受賞者が選出されます。そして今回、桑山助教の、ダイヤモンドアンビル装置を用いた超高圧地球科学分野における傑出した研究に対して、Jamieson賞が授与されました。
なお、会議を共催する日本高圧力学会の平成21年度学会賞には、入舩徹男GRCセンター長が選出されており、Bridgman賞のカーネギー研究所R. Hemley教授とともに会議の初日に受賞記念講演を行いました。また、桑山助教の受賞記念講演も会議半ばに行い、今回の国際会議における3つの記念講演のうち2つがGRCの研究者によるという快挙となりました。