平成21年7月30日(木)13時から、愛媛県立大洲高等学校において、総合科学研究支援センター主催により、1年生37人を対象として「自然放射線の測定セミナー」を開催しました。
これは、同センターが申請した事業が、科学技術振興機構「サイエンス?パートナーシップ?プロジェクト(※)」「講座型学習活動事業」に採択され実施したもので、今回の採択は3回目となります。
はじめに、同センターの増田晴造講師が原子の構造、霧箱の原理、放射線の性質や単位及び自然の中の放射線について講義し、その後放射線測定器「はかるくん2」を用いて、花崗岩、乾燥昆布、リン?カリ肥料、塩化カリウムなど身のまわりにある物から出る放射線の測定実習を永利明義技術専門職員とともに指導しました。また、セミナー会場には、大型の霧箱を設置し、放射線の飛跡の観察も行いました。その後、校内の教室や校庭、運動場など様々な場所で自由に測定実習をし、その違いについて調べ、それぞれの結果を発表するなどして自然放射線についての学習を深めました。
参加した高校生は、身の回りにある放射線について強い関心を持ち、熱心に取り組んでいました。中には、「普段の学校の授業では学べない貴重な体験をすることができました。また、このような機会をまた作ってください」と感激する生徒もいました。
※サイエンス?パートナーシップ?プロジェクトとは?
(独)科学技術振興機構が支援する、学校等と大学?科学館等とが連携して、児童生徒の科学技術、理科、数学に対する興味?関心と知的探究心等を育成し、「理科好き」な子どもを育てる事業。