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理工学研究科博士課程3年生冨川千恵さんらがWhole Cell賞を受賞

 平成22年8月20日(金)から22日(日)に兵庫県佐用郡にある理化学研究所?播磨研究所(SPring-8)で開催されたThe 9th Annual Meeting of Structural-Biological Whole Cell Project of Thermus thermophilus HB8で理工学研究科博士課程3年生冨川千恵さんらがWhole Cell賞を受賞しました。

「The 9th Annual Meeting of Structural-Biological Whole Cell Project of Thermus thermophilus HB8」は、高度好熱菌Thermus thermophilusをモデル生物として、細胞全体の機能を構造生物学?機能生物化学的に解き明かすことを目的とした連携会議です。今年は、高度好熱菌をはじめとする極限環境生物の生物学者、タンパク質や核酸の構造生物学者や生化学者のみならず、ヒト、酵母、線虫、クマムシなどをモデル生物とする多くのゲノム、バイオインフォーマティックスの研究者も集まりました。理工学研究科?博士課程3年生の冨川千恵さんと同研究科の堀 弘幸教授は、京都大学、岐阜大学のグループと連携し、高度好熱菌のtRNAの修飾ネットワークの鍵因子として、m7G46の修飾が機能することをつきとめました。このポスター発表「The importance of a modified nucleoside m7G46 in 3D-core of tRNA in Thermus thermophilus」は、これまで謎に包まれていたtRNA修飾ネットワークの一端を解明したものとして高く評価され、全78演題のうち、3つのポスターに贈られたWhole Cell賞を受賞しました。

受賞した3人(左から二番目が冨川さん)と連携会議の招待講演者の先生方

 

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