本学は、これまで学長裁量経費による「研究開発支援制度」(学内競争的資金制度)において、先端研究推進支援機構を軸に世界的レベルの独創的な先端研究を推進してきました。
さらに、次世代を担う質の高い研究の育成に向けて、学内の学術基盤の充実を図ることが極めて重要であり、そのために、制度の見直しを実施し、本年度から「研究活性化事業」として新たな制度を設けました。本事業により、萌芽的研究やスタートアップの支援などを通じて若手研究者をサポートするとともに、学部の壁を越えた分野横断研究や拠点形成の動きを活発化する仕組みを構築しました。
今年度は、平成22年4月21日(水)?5月20日(木)の間に学内公募申請件数新規79件を受け付け、研究活性化事業系列別審査専門部会での書面審査を経て、スタートアップ支援を除く39件(申請の約49.3%)をヒアリング対象とし、6月22日(火)に社会連携推進機構(2階)研修室で公開ヒアリングを行いました。この結果を受け、学術研究会議において、新規分及び継続分について審査を行い、このたび、新規42件及び継続42件の研究課題(総額約8千2百万円)を採択しました。
前段の趣旨に則って採択された新規分の研究種目別では、拠点形成支援の申請4件に対し2件、分野横断研究の申請8件に対し3件、萌芽的研究の申請52件に対し24件、スタートアップ支援の申請15件に対して13件が採択され、採択率は、53.2%となりました。今後、採択された研究課題は、経費支援を受けながら、当該分野における我が国での研究拠点の形成及び将来の科学研究費等の外部資金獲得につながることが期待されています。
なお、スタートアップ支援につきましては、10月に第2次の募集を行います。本学で教育研究活動をスタートさせる際の原動力としてください。
<研究支援部>