お知らせ

教育学部で同学部同窓生の久保美智代さんが講義

 平成22年7月1日(木)に、教育学部大講義室において、旅する世界遺産研究家、キャスター、アナウンサーとしてご活躍の久保美智代さんをお招きし、「魅力的な世界遺産を学ぶ旅講座」を開催しました。

 この講座は、同窓生を中心に多方面から学生に対する支援をお願いする『教育学部サポーター制度』の取り組みとして昨年度からスタートし、今回の講義が5回目で、1回生から4回生の約100人の学生が参加しました。
 
 講師の久保さんは、本学部卒業後、愛媛朝日テレビにアナウンサー第一期生として入社、「ニュースステーション」(テレビ朝日)桜中継でデビュー、その後独立し、現在は旅する世界遺産研究家として世界遺産を290ヵ所以上訪問し、その魅力について全国各地で講演活動を行っておられます。

 講義は、まず、久保さんのプロフィール紹介から始まり、アナウンサーの就職面接時の体験談や、社会人として自己アピールする方法、人に何かを伝える時のポイントについてアドバイスがありました。また、人生において「無駄」に思えることはなく、以前したことがどこかでつながっていくこと、勉強でも趣味でも何でもいいから続けることが今後の人生にプラスになると熱く語っておられました。

 次に、久保さんの撮った多数の写真を基に、世界遺産は890ヶ所あること、文化遺産?自然遺産?複合遺産の3種類があり、有形の不動産が対象となっていることが紹介されました。しかし、中には武力紛争、自然災害、大規模工事等などにより、その普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている「危機遺産」が現在31ヶ所あることや、「原爆ドーム」や「アウシュビッツ強制収容所」など「負の遺産」と呼ばれるものがあることが紹介されました。
 また、ユネスコ憲章の前文には、「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」と記載されており、世界遺産を通して、その国の文化?歴史を知り、人々を知ること、仲良くなることで、戦争をしたくないと思うようになって欲しいと語っておられました。

講義風景

 世界各地を周りながらご活躍されている久保さんの生の旅体験を聴くことにより、学生たちは、「実際に体験すること」の大事さ、社会人に求められている幅広い教養や人間関係力を身につける必要性を感じることができたことと思います。

<教育学部>