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講演会「最新恐竜学」を開催

平成22年6月5日(土)、南加記念ホールにおいて、「最新恐竜学」と題した講演会を開催しました。

 この講演会は、足球即时比分_365体育直播¥球探网ミュージアムで開催中の「科博コラボ?ミュージアム in まつやま 『恐竜から哺乳類の時代へ』」の一環として開催したもので、講師には、国立科学博物館地学研究部研究主幹の真鍋真氏をお迎えしました。

 講演に先立って柳澤康信学長が挨拶に立ち、「ミュージアムに展示されたアロサウルスの骨格標本などの貴重な資料とともに、恐竜の進化について楽しく学んでください。」と述べました。

 講演は、「恐竜は両生類、爬虫類、鳥類のいずれに分類されるか?」、「首長竜は恐竜か?」といったクイズに始まり、アメリカで発掘した化石を恐竜だと思って日本に持ち帰ったが、作業を進めていくうちに、恐竜に見られる股関節の穴が開いていないことに気付き、結局、大型のワニの化石だった、といったエピソードを交えながら、恐竜の進化について説明されました。

 また、化石に残ったメラニン色素を分析することにより、これまで想像でしかなかった恐竜の色がわかるようになった、といった最新のニュースも披露されました。

 最後に、「将来、恐竜に関する研究をしてみたいが、これだけ研究が進んでいるのならば、もう研究の余地はないのではないか」、という子どもさんがいるが、学名のついている恐竜は現在約1,000種類に過ぎず、恐竜がいたとされる時代の長さからするとまだまだ少ない、研究すべき部分はたくさん残っていますよ、と未来の研究者への期待を述べられました。

 講演終了後の質問コーナーでは、恐竜は変温動物なのか恒温動物なのか、といった質問が出され、骨の断面を分析することにより成長の速度や年齢がわかること、そして変温動物は生まれてから死ぬまで成長を続け、恒温動物は生まれてから一定期間で成長が止まること、この二つを考えあわせると、恐竜は恒温動物と考えてよいと思われます、と回答され、恐竜は変温動物だという知識はすでに過去のもので、恐竜に関する研究は日々進展していることが感じられました。