平成21年12月18日(金)、サテライトオフィス東京において、「人工ゼオライトフォーラム」講演会を開催しました。
人工ゼオライトフォーラムは、逸見彰男農学部教授が本学で発明した地球循環型の機能性新素材「人工ゼオライト」技術を環境ビジネスとして扱っている企業を正会員として、関連の研究を行っている大学や公設試験研究機関に属する方々が特別会員の形で参加して組織した産官学からなる全国的な公益団体です。
このフォーラムは、環境新世紀の幕開けといわれた21世紀始まりの年である2001年に設立され、人工ゼオライトについての諸技術の応用拡大及びその認知活動を通じて、健全な市場形成を促し、製品の普及促進を図り、そして地球環境問題やエネルギー問題を解消して、もって関連産業の発展と国民生活の向上に寄与することを活動目的としています。
今回の講演会では、実際に人工ゼオライトを扱って事業展開している中部電力株式会社や前田建設工業株式会社等の企業で活躍中の本学出身者の方々などに、人工ゼオライトについて、その利用技術の最新事情や開発と今後の展開に関して、話題提供を行っていただきました。講演は、地球温暖化防止との関連で二酸化炭素を減らして低炭素社会を構築していこうという最近の社会の情勢を敏感に受け入れ、この情勢をビジネスでの追い風としてとらえることで、人工ゼオライト技術及び人工ゼオライト応用製品の事業を、今の実社会において大きく展開できる可能性を示唆するものでした。
サテライトオフィス東京の地の利を活用し、全国の様々な分野の企業が参集した今回の講演会は、本学の知名度向上に寄与できる機会になりました。また、全国レベルで環境関連事業を行う企業への支援活動の「場」としてのサテライトオフィス東京の重要性と、全国を視野に入れた社会貢献を展開することの必要性を再認識することができました。