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理工学研究科博士後期課程の栗尾文子さんらが日本高圧力学会功労賞を受賞しました【11月10日(木)】

理工学研究科博士後期課程(社会人入学)の栗尾文子さんら(株)シンテックの3人が、日本高圧力学会の功労賞を受賞し、平成23年11月9日(水)?11日(金)に那覇で開催された同学会主催の第52回高圧討論会総会において表彰されました。

 栗尾文子さんは、本学理工学研究科博士前期課程を修了後(主指導教員:入舩徹男地球深部ダイナミクス研究センター教授)、株式会社シンテックにおいて超高圧装置の主要部分である、ダイヤモンドなど超硬材料の加工や選定?設計等の業務に携わってきました。今回の受賞は、栗尾さんを含め、シンテックの社長である山崎進氏、技術?営業担当の田中義孝氏の3人を中心としたチームの、特にダイヤモンドアンビル超高圧装置の製造や様々な形状?材料のアンビル加工技術の高圧力科学分野への多大な貢献が大きく評価されたものです。中でも栗尾さんは、同賞が設けられた平成6年以来、最年少の受賞者ということです。
 栗尾さんは、卒業論文?修士論文において、ヒメダイヤの合成に携わり、平成15年にネイチャー誌にその成果を入舩教授らと発表しました。同教授のもとで、関連研究に取り組んだ数名の女子学生を含む学生の中でも、特に重要な研究成果をあげ、「ヒメダイヤ」の名称のもとになった学生です。ヒメダイヤの「ヒメ」は、愛媛の「媛」であるとともに、男性の「彦」に対する女性を意味する古語の「媛」、またHighly Incompressible and Mechanically Endurable Diamond(高硬度高強度ダイヤモンド)の略でもあり、同教授により平成16年に命名されました。
 平成20年9月には、理工学研究科博士後期課程に社会人として入学し、入舩教授のもとでナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)の摩耗特性に関する研究をすすめてきました。本年9月に単位取得退学後も、引き続き博士論文の取り纏めをおこなっています。社会人として様々な業務をおこないつつ、今年5月の国際会議での発表に続き、今回の学会においてもヒメダイヤの加工特性に関する研究成果の口頭発表をおこないました。

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<地球深部ダイナミクス研究センター>