平成23年11月17日(木)16時から2時間にわたり、工学部講義棟42番教室において平成23年度工学部環境講演会を開催しました。
現在、平成23年3月11日に発生した東日本大震災で引き起こされた東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて、各地の原子力発電所では、定期点検後の再稼働がストップしています。これまでの原子力を中心としたエネルギー政策が変わろうとしています。原子力に代わりうるエネルギーを如何にすべきでしょうか。
そこで、「今後、我が国のエネルギーをどのようにすべきか?」と題して、前日本原子力研究開発機構の次世代原子炉システム研究開発部門の小澤由行氏を講師として迎えました。
小澤先生は、昭和43年から平成23年まで、東京工業大学原子炉工学研究所で原子炉安全性工学分野の教育研究を担当された後、岐阜大学工学部、科学技術研究開発機構、電力中研、日本原子力開発機構において、日本の原子力開発から水素エネルギー利用、燃料電池の技術動向まで初期のエネルギーに広く関わってきました。
講演会で小澤先生は、原子力発電の抱える本質的な問題や、水素エネルギー等の新しいエネルギーが持つ問題に対してわかりやすく述べ、今後地域ごとにバランスの取れたエネルギー開発の必要性に関する詳細な説明をしました。
工学部の学生教職員をはじめ、施設管理部や農学部、医学部からの参加を含めて46人の参加者が、エネルギーに関する理解を深めました。
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