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市民公開講演会『原発事故が私たちに教えてくれたもの』を開催しました【11月11日(金)】

平成23年11月11日(金)、理学部302講義室において、市民公開講演会『原発事故が私たちに教えてくれたもの』を開催しました。

 理学部は、日本物理学会四国支部と共同して、京都大学原子炉実験所の今中哲二先生を講師としてお迎えし、市民公開講演会『原発事故が私たちに教えてくれたもの』を開催しました。
 本年3月11日に発生した東日本大震災及び福島第1原子力発電所の事故が世界的関心を集めています。事故から8ヶ月経過しましたが、放射能汚染に関する報道が、毎日絶えることなく行われています。これらを受け、今回の市民公開講演会では、チェルノブイリ原発事故災害を始めとする「放射能が人類へ与える影響」について最前線で研究されている今中先生から、「放射能とは何か」、「原子力、放射能と人類の関わり」、「チェルノブイリ、セミパラチンスク及び福島が我々に教えてくれること」について、分かりやすく解説しました。
 本講演会には、本学の学生、教職員を始め、愛媛県内、さらに近隣の他県からの高校生、大学生、社会人を含め、約100人の参加者がありました。講演は、スライド及び配付資料に沿って行われましたが、参加者が食い入るように聴講されているのが印象的でした。また、講演後、参加者からの質問は途切れることなく続き、予定時間を大きく超えての活発な討議が行われました。参加者の関心は、(1) 福島原発事故による放射能汚染の実態 (2) どこまでが我慢できる放射線量か (3) 除染の効果の有無 (4) 原子力開発の歴史と問題点の4点に集中しているようでした。今中先生は、客観的資料や数値データを示しながら、質問者一人ひとりに対し真摯に熱のこもった説明をされ、参加者は充実した時間を過ごすことができました。
 放射能が人類へ与える影響を長年調査?研究されている大学研究者による本講演内容は、実に説得力のあるもので、講演後の参加者へのアンケート調査結果もこれを支持していました。

講演会の様子

講演会の様子

 

<理学部>