平成23年7月6日(水)、総合情報メディアセンターメディアホールにおいて、「放射線ってどれだけ危険?」と題して安全衛生講演会を開催しました。
今回は、本学医学部放射線科の望月 輝一教授を講師に迎え、東日本大震災に伴った福島原発事故以降、連日報道されている空気、土壌、海への放射線汚染や、食物への放射能物質の残留等によるリスクについて、「放射線ってどれだけ危険?」と題しご講演いただきました。講演では、過去に起きたチェルノブイリ原発事故やスリーマイル島事故とも比較しながら、原子力の事象の尺度である「レベル7」の意味、「ベクレル」、「シーベルト」という単位や、人体に及ぶ影響等について説明がありました。また、病院等で使われ、私たちにとって身近な放射線検査や、自然界にもある放射線量を比べながら解りやすく説明していただき、「放射線は健康を脅かすリスクではあるが、よく勉強して正しく怖がって欲しい。」とのメッセージで締めくくられました。最後に、聴講者から福島第一原発の避難区域等についての質疑があり、熱心な意見交換が持たれました。
? 今回の安全衛生講演会は、メディアホールと樽味キャンパスの多目的ホールを中継で結び、同時に2会場で聴講できる形での開催となりました。両キャンパスを合わせると学生、教職員を含め110人以上という多数の参加があり、講演内容への関心の高さがうかがえました。
事故は起こりうるものだという前提のもと、今後も安全衛生教育に取り組み、学生と教職員の安全衛生を基盤とした、さらに快適な教育?研究環境の構築を目指しますので、ご協力をよろしくお願いします。