お知らせ

平成22年度連合農学研究科学位記授与式を挙行

平成23年3月17日(木)12時から、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部大会議室において、平成22年度連合農学研究科学位記授与式が、足球即时比分_365体育直播¥球探网、香川大学及び高知大学の関係者の出席の下、挙行されました。

 今回は、課程博士12人、論文博士4人の計16人に博士の学位が授与されました。
 学位授与に続いて、相良祐輔高知大学長から、次のような式辞がありました。
「高知大学の相良でございます。本年の当番校の学長としまして、学位を授与されました皆様にお祝いを申し上げます。努力を重ねて今日という日を迎えられた皆様の喜びは、言うまでもなく、皆様を今日まで支えてこられたご家族のお喜びは、さぞかし大きいものとお祝い申し上げます。また、直接指導に当たられた教員や、関係される皆様のご高配に対しても、敬意を表させていただきます。特に、4名の外国からの院生の諸君は、研究上の努力に加えて、異国での生活のご苦労もあったろうと考えますと、喜びは一層深いものと拝察いたします。
 さて、皆様は、生物資源の生産と利用、生物環境の保全という、21世紀における人類の生存をかけた学問に邁進されてきたのですが、現実は、日々人類存続の危機の増大を孕みながら過ぎております。このことは、森林破壊の現状や耕作面積の推移を考えれば、一目瞭然の通りでありますし、口蹄疫や鳥インフルエンザに見られるように、危険は一夜のうちに地球を駆け巡るといっても過言ではない状況にあります。にも拘らず、明らかに目に見えない問題、たとえばCO2の問題などは、正しく対応することがなかなか進んでゆきません。
 解っているのに正しく対応できない全地球的状況の中で、生物資源を確保し、生物環境を守ってゆくには、どのような方策を建てるのか、この難問の解決を、若いあなた方の力に求めるしかないと考えております。大学院を修了したということは、高度な専門知識を習得しただけではなく、それぞれの専門領域において、自らが課題を発見し、解決を図る技能を持っていることが、認められたという事であります。
 いま、地球は一つでなければ滅びるという危機については、多くの人が知ることになりました。しかし、一つになるには、どうしたら良いかという道筋は、今日なお、混迷の中にあります。その混迷の根本に、多くの人々固有の、それぞれの文化をどのように調和させれば良いか、という問題があり、「他は己にあらず」という姿勢を普遍化することが、最ものぞまれるところと考えます。
 皆様の過ごされた研究生活の毎日の中では、文化の違いを知りつつ、お互いに、理解と思いやりが自然に育ち、熱い友情さへも育まれたことと思います。この心の交流を基にして、世界は一つの思いでこれからの活躍の場に進んで頂きたいのであります。
 私から卒業の皆さんにお祝いとして「他は己にあらず」という言葉を贈ります。意味は、Keep an open mind to the opinion of others という事です。人の意見にしっかり耳を傾ける、進んで評価を受ける、この広い心を持って、存分の力を発揮し、あなた方の手で、あなた方の21世紀を作り出してくださることを、強く期待しましてお祝いの言葉とします。ご卒業、おめでとう。」
 記念撮影終了後引き続き、連大留学生のシュクラ?エルヴィス?アヌープさんの司会により、祝賀パーティーが開催されました。パーティーの半ばで、本日学位を授与された出席者全員から、それぞれ、指導教員や家族への謝辞、研究生活の思い出、そして今後の抱負などについてスピーチがありました。

<連合農学研究科>