平成23年1月25日(火)、韓国春川(チュンチョン)市の江原大学校山林科学研究所の理事総会において、農学部 江崎次夫教授が2010年度江原大学校山林科学研究所功績賞を受賞しました。
受賞対象となった研究業績は、「荒廃山地の緑化に関する研究」です。約25年間にわたって朝鮮動乱や山火事で荒廃した韓国の山地の緑化に江原大学校山林科学研究所の特別研究員として取り組み、韓国の国土緑化に貢献したことによるものです。
江原大学校の位置する休戦ラインに近い江原道一帯は、花崗岩であるため、一度森林が戦争などにより破壊されると、その再生には長年月を要します。受賞の研究内容は、森林再生の基となる土壌化の現地実験、山火事跡地の森林再生過程と、これを補完するために日本各地の花崗岩地帯の山腹工事や山火事跡地を対象に行った調査およびこれに関連するモデル実験とを取りまとめたものです。
江崎教授の研究業績は、森林再生の根幹をなす実践的研究として、国内外から非常に高く評価されています。
朝鮮半島の統一後の荒廃山地の緑化につながる研究として、その業績が特に評価され、今回の受賞につながりました。