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大学院理工学研究科の中畑和之准教授が日本非破壊検査協会「創立60周年記念優秀論文賞」を受賞しました【10月23日(火)】

 平成24年10月23日(火)、理工学研究科の中畑和之准教授が日本非破壊検査協会「創立60周年記念優秀論文賞」を受賞しました。

 この賞は、同協会創立60周年を記念して、過去10年に機関誌に掲載された数百の論文の中で、特に優秀と認められたものに授与されたものです。
 今回受賞した論文は「イメージベース波動伝搬シミュレーションと超音波探傷法のモデル化への応用」です。近年の非破壊検査で対象となる被検体は、非均質?複合材料、異方性材料、さらには複雑な3次元外形を有するものが多く、その数値モデルの作成は極めて複雑です。また、超音波領域の解析は計算時間が膨大になるなど、技術者にとって数値解析の実施はハードルが高いものでした。そこで、イメージベース処理を導入して、実物写真データ等から3Dボクセルモデルを簡単に作成し、CPU/GPUによる並列計算を導入した超高速シミュレーション技術を開発しました。これまで、補助的に使われていたシミュレーション技術が、きずの映像化やセンサの設計などに効果的な貢献が期待でき、非破壊検査分野のブレークスルーとなり得る研究であるとの評価をいただき、受賞の運びとなりました。

<工学部>