平成24年9月17日(月)、21日(金)、25日(火)の3日間、『プロテイン?アイランド?松山(PIM)国際シンポジウム2012』を開催しました。
本シンポジウムは、本学の遠藤弥重太特別栄誉教授が開発した「無細胞タンパク質合成技術」を核に、松山をタンパク質研究の拠点にしていこうというPIM (Protein Island Matsuyama) 構想のもと、足球即时比分_365体育直播¥球探网、愛媛県、松山市、松山商工会議所及び愛媛経済同友会の5者主催で開催しているもので、今年で10回目となりました。
初日は「とことん科学!!?タンパク質って、すごくない!??」と題して、松山市総合コミュニティセンターにおいて、一般向けの体験セミナーを行いました。本セミナーには、主に松山市内の小中高校から約130人が参加しました。無細胞生命科学工学研究センターの林秀則教授、坪井敬文教授及び遠藤教授が講演を行い、また参加者らは林教授の実験指導のもと、無細胞タンパク質合成技術を用いて蛍光タンパク質を合成する実験やブロッコリーからDNAを取り出す実験にチャレンジしました。参加者からは、「実際に実験してすごい技術であると感動した」「私も先生と一緒に研究してみたい」などの感想が寄せられました。
2日目は、企業関係者に無細胞タンパク質合成技術をより知っていただくため、企業向け見学会を無細胞生命科学工学研究センターで開催しました。無細胞タンパク質合成技術や研究内容を紹介して、世界に誇る本センターを見学していただきました。
3日目は「第10回無細胞科学松山国際シンポジウム」と題して、松山全日空ホテルを会場に、遺伝子情報翻訳の中心装置であるリボソームの構造と機能の研究、翻訳産物のタンパク質の立体構造研究からコムギ無細胞タンパク質合成技術の応用分野として細胞内タンパク質の絶対濃度測定/プロテオーム医学研究に焦点を合わせたシンポジウムを行いました。国内をはじめ、アメリカ、フランス、スイスからノーベル賞受賞者など世界の第一人者をお招きして研究?開発とバイオ産業の現状についてご講演いただきました。大学?企業の研究者、大学院生など約170人が参加して活発な質疑応答も行われ、有意義な会議となりました。
来年以降も、松山からタンパク質研究の情報発信を目指して、本シンポジウムの開催を予定しています。
<プロテオサイエンスセンター>