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大学院理工学研究科 定岡芳彦 教授、工学部等技術部実習工場技術班 政岡孝 技術専門職員に特許庁より特許証交付

平成24年7月13日、特許庁より、発明の名称「車椅子の操作部材」が、特許庁より特許証が交付されました。

 この発明は、社会連携推進機構産学連携推進センター 定岡芳彦教授と工学部等技術部実習工場技術班 政岡孝技術専門職員との共同研究において試作?開発した片手車椅子の中で生じたものです。車椅子に関係する特許証は昨年に引き続き2件目の登録となりました。一般的に車椅子は、両手を使って操作しており、片手機能を失った利用者では操作困難となっています。今回発明した「車椅子操作部材」は、車椅子の基本構造を保持したままの簡易な構成であり、片手操作で車椅子本体を中心としたピボットターンができものです。狭い通路やエレベータ内などの状況下でも方向転換が簡単に出来るようになりました。また、電力等を使用しない機械的な接続方法により両輪を駆動するものであり、片手操作で車輪を回すことで簡単に前進、後進、回転、ブレーキ制御ができる構造となっています。この車椅子によって片手の機能を失った搭乗者が使用することにより、より一層の自立支援に向けた取組みやリハビリ効果の促進、さらに、介護現場では、介助者や介護士の負担軽減ができるなどの効果が期待できます。また、現在、新たな機能を取り入れた車椅子操作部材について別途1件を出願しています。今後、更なる福祉機器や用具の研究開発に取組み、利用者の視点に立った片手操作車椅子の研究を進めることにより、改良や機能性の向上を図り、ひいては大きな社会貢献に繋がっていくことが期待できるものとなっています。

 

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