平成24年4月28日(土)から5月7日(月)まで、本学附属高等学校生徒3年生9人、2年生1人が、英語科の河野極教諭の引率のもと、21世紀東アジア青少年大交流計画によるJENESYSアセアン派遣団としてインドネシアを訪問しました。
ジョグジャカルタを中心に、かなりタイトなスケジュールの中、さまざまな体験学習をとおし、インドネシアの文化?生活や、日本との様々な形での繋がりの一端を学ぶことができました。
1日目は成田にて今回の派遣に係る事前研修を受け、2日目にはインドネシアへ向い、3日目にはウィスマバハサ語学学校での語学プログラムに参加し、約4時間のインドネシア語の集中講義を受けました。
4日目のジョグジャカルタ第3高等学校における交流会では、お互いにさまざまなパフォーマンス交換が行われました。本校は、生徒たちが所属する部活動の紹介や、持参したトロンボーン2本でインドネシア国歌を演奏し、当校生徒たちの拍手喝采を浴びました。
5日目の世界文化遺産ボロブドゥール遺跡視察においては、ガイドの巧みな日本語により、仏陀の誕生にまつわる浮彫彫刻の説話に聞き入りました。同日午後からは、ジャワ更紗で知られるインドネシアの伝統的なろうけつ染め布作りを体験しました。作品はおみやげとして本校の校長室に飾られています。
6日目には、ジョグジャカルタのロイヤルシルク財団を訪問し、世界遺産を活用した地域活性化の取組を学び、さらにプロジェクトサイトでの植樹を体験しました。その日の午後にはジョクジャカルタオランウータンセンターにおいて、保護?リハビリを受けているオランウータンに対する活動の一端を体験しました。
7日目には農村体験で、牛に引かせた鋤を体験した後、田植え、魚の手づかみ、菌床栽培のキノコ収穫、そしてインドネシアの家庭で作られる伝統的な菓子作りを体験しました。
8日目には、2010年に大噴火したムラピ山周辺のODAサイトを視察し、ゴロゴ川?ムラピ火山周辺流域における総合土砂管理および地域開発プロジェクトの取組を視察しました。
そして最終日に、在インドネシア日本大使館浪岡大介政務部長、川合貴之第3書記官等の同席のもと開催された報告会では、生徒たちが前日の夜遅く(正確には日付が変わっていた)までかかって用意したプレゼンテーションの出来に対し、「素晴らしい発表でした。」とのお褒めの言葉を頂きました。
以上とてもハードな日程でしたが、充実したスケジュールを大過なくこなし、生徒たちはこの地の、まさにあるがままの文化?生活を体験しました。日本国とインドネシア共和国の関係の一端を理解し、さまざまな驚きを経験し、言葉の壁も乗り越え、この地にたくさんの友人を作り、そしてたくさんの良い思い出を残し帰国しました。
<附属高等学校>