平成24年2月24日(金)、愛媛県立衛生環境研究所において医学部附属病院主催の「エイズ診療ネットワーク会議」を開催しました。
本会議は、平成19年4月に本院が愛媛県からエイズ診療の中核拠点病院に指定されたことを受け、平成20年度から県の委託事業の一環として実施しているものです。会議には、県内でエイズ診療に携わる医師や保健師、医療ソーシャルワーカー、薬剤師など40人が参加しました。
本院総合臨床研修センター長の高田清式教授の司会?進行のもと、初めに、愛媛県保健福祉部健康衛生局健康増進課の白石由起専門員から「HIV/AIDSの届出状況等報告」と題して、県内の届出患者数や感染経路を中心に報告がありました。
続いて、本院の藤原光子看護師長から「第25回日本エイズ学会学術集会?総会に参加して」と題して、「HIVと血管障害について」や「愛媛県内の外来診療体制について」報告があり、また、厚生労働省研究班エイズ対策研究事業市川班の塩野徳史氏からは、「愛媛県におけるMSMの意識調査について」と題し、アンケート調査の結果報告がありました。
会議後には、特別セミナーと題して、香川大学医学部附属病院輸血部の窪田良次医師を招き、香川県のHIVの現況と最近の知見報告、またエイズ防止対策の取組みとして、イベント等に参加してエイズ予防啓発を行っている等の報告があり、熱心にメモを取りながら傾聴する参加者の姿が見受けられました。
講演終了後、活発に質疑応答が繰り広げられ、有意義な会議となりました。
<医学部>