お知らせ

第2回四国女性研究者フォーラムを開催しました【1月27日(金)】

平成24年1月27日(金)午後1時半から、南加記念ホールにおいて、第2回四国女性研究者フォーラムを開催しました。

 このフォーラムは、四国全体で女性研究者の育成を進めようと、未来を担う「若手の活躍促進」をテーマに、「四国のマリー?キュリーを育てよう」をキャッチフレーズとして開催し、参加者は学内外合わせて200人を超え、盛会となりました。
 フォーラムに先立ち、プレイベントとして、ポスター発表とランチ交流会が校友会館において開催されました。ポスター発表は、地元や全国の採択大学から約30件もの参加がありました。また、ランチ交流会には50人を超える参加があり、打ち解けた雰囲気の中、意見交換?情報交換が行われ、ネットワーク作りの場となりました。

 フォーラムは、午後1時半から南加記念ホールで始まり、柳澤康信学長は、開会挨拶の中で、平成22年度に四国の3大学が文部科学省「女性研究者支援モデル育成事業」に採択されたことを機に、四国全体で女性研究者の育成を進めようと、フォーラムを持ち回りで開催することとなった経緯について説明し、本学では女性研究者が活躍できるように育児等の環境整備を着々と進めていることを述べました。
 続いて、前愛媛県知事の加戸守行氏による来賓挨拶では、知事着任時には愛媛県庁の女性の幹部職員は約1割と低く、その後4割までとなったことなどを絶妙な語り口調でお話しいただきました。

 基調講演は、文部科学省高等教育局長の板東久美子氏より、「女性研究者の活躍に向けて」と題して、男女共同参画の理念と必要性、我が国の不十分な男女共同参画の現状と課題、女性研究者活躍のための施策について、データに基づいて説明がありました。講演の最後に板東局長から、「多様な人材育成や知的創造の中核であり、強い社会的使命を持ち、グローバルな視点が重要である大学こそ男女共同参画の推進を」という力強いメッセージがありました。
 特別講演は、世界化学年?女性化学賞を受賞された相馬芳枝?神戸大学特別顧問より、「世界化学年と女性研究者」と題して講演いただきました。プエルトリコでの受賞式の様子、研究者としての経験と女性研究者支援について力を込めてお話しいただき、参加者に感動を与えました。
 次いでパネルディスカッションでは、「若手研究者が輝く大学とは」をテーマに、パネリストとして四国内国立5大学から30代の専門分野の異なる男女5人の若手研究者が登場しました。
 最初にパネリスト5人が、研究者としてのこれまでの歩みと、これから研究者として成長していくために大学に対して望むことについて発表の後、研究、教育、育児などについてパネリストや会場の参加者と議論を交わしました。コメンテーターの板東局長は、自らの子育ての経験についてありのまま話され、会場の共感を呼んでいました。時間の関係上、質疑応答の時間は十分取れませんでしたが、若手研究者が頑張っていることを十分アピールできたパネルディスカッションとなりました。

最後に、次回開催の徳島大学の本仲純子AWAサポートセンター長の挨拶の後、曲田清維副学長の閉会挨拶がありました。本フォーラムは、未来を担う若手研究者や学生を励ますことができたのみならず、参加者全員が明日へのパワーをもらえたフォーラムとなりました。

女性未来育成センターHP

<女性未来育成センター>