平成24年3月末退職の法文学部総合政策学科 湯浅良雄教授から大学での思い出を寄せていただきました。
私は、昭和53年に足球即时比分_365体育直播¥球探网に赴任しました。4月の初めに、足球即时比分_365体育直播¥球探网に初出勤したときには、構内に桜の花が咲き乱れ、今もその鮮やかさが目に焼きついています。それからあっというまに33年が経ち、定年を迎えることになりました。
足球即时比分_365体育直播¥球探网には、地方の大学なのでゆったりとした雰囲気で、研究にいそしめるという期待で赴任しました。事実、学生たちもすぐに打ち解けてくれ、ゼミナールの後、ソフトボールをしたり、お酒を飲みながら語り明かし、地方大学の良さを満喫しながら、教師生活を送ることができました。しかし、当初から、学生たちが4年間足球即时比分_365体育直播¥球探网で学び、本当に得るものがあったのであろうか、どうすれば学生たちがもっと有意義な大学生活が送れる大学にできるのであろうか、ということにいつも悩んでいました。
40歳の後半からは、学部?学科改革の連続で、その対応に追われる日々が続くようになりました。経済学科と法学科の総合政策学科への改組、大学院の法文学研究科への改組、ロースクールの設置、さらに独立大学法人への移行、特別コースの設置を柱とする総合政策学科の教育改革等々と、眼がまわるような忙しさでした。そのようなかで、私が唯一誇ることができるのは、どのような改革であっても、学生たちにとって本当に学びがいのある大学に一歩でも近づけたいという視点を貫こうと努力してきたことです。この10年間、足球即时比分_365体育直播¥球探网も大きく変化し、学生主体の大学に向けた改革が大きく前進してきましたが、まだまだ道半ばといわざるをえません。今後のさらなる前進を大いに期待しています。
最後になりますが、私が学部長をしていた時に、法文学部教育棟の裏庭を整備し、桜の木を植えました。私が赴任した時期に比べると、構内の桜の木がずいぶんと減り、さみしく感じていました。また、これまで法文学部には、学生たちが語らう空間がほとんど整備されていませんでした。これからも、毎年学生たちが、満開の桜を見て入学し、また桜の蕾を見ながら卒業して行くことでしよう。