平成25年1月24日(木)、ヒメダイヤ合成技術を利用した製品が、日刊工業新聞社が選定する「2012年(第55回)十大新製品賞本賞」に選出されました。
「十大新製品賞」は、日刊工業新聞社が1958年に創設した表彰制度で、今回で55回目を迎えます。審査にあたっては、
(1)独創的な発明で国内外で反響が大きかった。
(2)抜きんでた独創性はなくてもさまざまな工夫や研究改良により、性能が世界最高水準に達する。
(3)至難とされていた技術課題を解決し、商品価値からみてわが国産業水準の向上に著しく貢献する。
(4)産業、社会の発展に役立つ先導的役割を果たしたとみられる。
ことが選定基準となっています。
ナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)は、GRCの入舩センター長らが、足球即时比分_365体育直播¥球探网において1995年に合成に成功し(写真左)、2003年にネイチャー誌に初めて発表しました。今回68件の応募の中から「本賞」に選ばれたのは10件です。2002年から住友電工株式会社と共同で、大型化?良質化がすすめられてきたヒメダイヤ(写真右)合成技術を利用し、住友電工株式会社から製品化された「ナノ多結晶ダイヤモンド工具」が、その1つとして選出されました。
授賞式は1月24日(木)に行われました。その他の受賞製品としては、パナソニックのスマート家電、シャープの酸化物半導体採用液晶パネル、島津製作所の超高速質量分析計などが選出されました。
ヒメダイヤはGRCなどのグループにより、新しい超高圧発生装置への応用もすすめられています(写真下)。これにより、地球や惑星のより深部の物質探査や、放射光X線吸収法を利用した高圧物性物理学の新たな展開が期待されています。
<地球深部ダイナミクス研究センター>