平成25年3月末退職の医学部医療サービス課 大西 正輝 課長から大学での思い出を寄せていただきました。
「運が良かった私」
私は、昭和46年4月に採用され、41年間の在職でありました。この間の最も印象深かったことをいくつかお話ししたいと思います。
法文学部学務係に5年経験の後、庶務課庶務係へ配置換えとなり、最初の頃は、日々文部省からかかってくる、無感情で早口の担当者の言葉に恐れていたのを思い出します。庶務課と人事課が同じフロアであったので、情報伝達がスムーズで仲間意識が強く、和気藹々と仕事に遊びに充実した日々を過ごさせていただきました。毎年中島キャンプへ行き、夜通し酒を飲み、朝砂浜にビール瓶が林立していたのを懐かしく思い出します。特に仕事面での取組方、物事の見方、考え方の基本を当時の上司から指導いただき、以後の仕事に活かすことができ大変役立ったなあと思います。また、遊びでは、競馬、競艇、競輪などの現場に連れて行っていただき、無知な私に手取り足取りお教えいただきました。競馬などは、毎年「菊花賞」出向き7年間も指導を仰ぎました。この3年間に公務員として生きる方法を教えてもらったのだと思います。
昭和55年4月から附属図書館に異動となり6年間お世話になりました。この時の上司は、東宮御所で浩宮殿下の教育係として7年間を過ごされた方で、貴重な経験談をお酒を飲みながら豊富な知識を惜しみなく話して下さり、人間味のある優しい性格は、私たちを魅了したのでした。仕事面では、全国国立大学附属図書館会議を開催し、全国から300人の方が来館され、少ない予算でできるのかどうか館員一同不安でしたが、何とか館員の努力で成し遂げることができ、最後のお見送りの時、館員一同出口で挨拶をしていると、お帰りの皆さんから良かったですよ、ご苦労様でしたと労いの言葉を頂戴し、一同感激と達成感を感じた瞬間でした。
平成12年4月から大洲青年の家に転出となり、初めて単身赴任を経験、この開放感は何なんだとうろたえたのを思い出します。大学の業務と全く異なり、カヌーツアーの四万十川下り、石鎚山縦走、シーカヤック等それぞれの活動の裏方を自分も楽しみながらやらせてもらい、充実した時を過ごしました。また、宿舎では、香川県、大分県、高知県の各専門職員家族とバーベキューやカレーパーティをしたり今でも年に1度は、会うことにしています。
今振り返ると、楽しかったことだけが思い出され、良き上司、良き友、良き仲間に恵まれた日々であったと思います。感謝!感謝です。