平成25年3月27日(水)、教育学部理科教育講座の隅田学准教授が、平成24年度「野依科学奨励賞(教員?科学指導者の部)」を受賞しました。
この賞は、平成14年から国立科学博物館が主催し、2001年ノーベル化学賞を受賞された野依良治博士(現理化学研究所理事長)の協力を得て、子どもたちの科学する心を育てるために優れた指導?実践活動を行っている教員や科学教育指導者に対し、その功をたたえることを目的として創設されたものです。全国から応募のあった指導?実践報告書及び作品等が審査され、本年度は2人が受賞対象者に選ばれました。
隅田准教授は、「幼年期から子どもの個性を伸ばし挑戦する心を育む科学者体験活動?キッズ?アカデミア?サイエンス??」というテーマで、2010年から本学で独自にカリキュラムと教材を開発し、幼稚園年長児から小学2年生を対象に、土曜日に科学者体験活動の指導?実践を行っている取組みを報告書としてまとめました。
「科学技術離れ」や「理科離れ」が危惧され、数々の政策が実行に移されているものの、我が国では幼年期から科学リテラシーを高めていこうとする試みは少ないのが現状です。
「キッズ?アカデミア?サイエンス?」は、幼い子どもの素朴な知的好奇心を科学的な探究や科学的な思考へと深化?拡充させることを目的にした取組みであり、特にその実践に関わるしっかりとした理論立てとそれに基づいた明確な指導方針のある実践であること、大学を上手く利用した豊かな環境づくり、発表会等を含めた効果的なカリキュラム配列が高く評価されました。また、参加した幼児の変容について、保護者から丁寧に資料を集めて分析している点も評価されました。
授賞式は、平成25年3月27日に国立科学博物館にて行われ、野依良治博士から直接表彰状と記念品が授与されると共に、交流会が行われました。
「キッズ?アカデミア-サイエンス-」についてはこちらをご覧ください。(PDFファイル 579KB)
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