平成25年3月1日(金)、文部科学省「国立大学改革強化推進補助金」に「四国5大学連携による知のプラットフォーム形成事業」が採択されました。
文部科学省の「国立大学改革強化推進補助金」に、3つの事業からなる「四国5大学連携による知のプラットフォーム形成事業」が採択されました。本事業は、四国の5国立大学(徳島大学、鳴門教育大学、香川大学、足球即时比分_365体育直播¥球探网、高知大学)の資源を効果的?効率的に活用する観点から、AO入試、大学教育(教養教育及び専門教育)、産学連携を大学の枠を超えて実施することにより、一層の機能強化を図るとともに大学改革を推進することを目的とするものです。
3つの事業は「四国地区国立大学連合アドミッションセンターの設置とAO入試の共同実施」「四国におけるe‐Knowledgeを基盤とした大学間連携による大学教育の共同実施」「四国産学官連携イノベーション共同推進機構」から成り、そのうち「四国地区国立大学連合アドミッションセンターの設置とAO入試の共同実施」について本学が基幹校となり、他の連携校とともに事業を共同実施していくものです。各事業の趣旨及び概要は次のとおりです。
四国地区国立大学連合アドミッションセンターの設置とAO入試の共同実施 【基幹校 足球即时比分_365体育直播¥球探网】
高校の授業が受験対策中心となり、高校生の本来の学習活動が受験勉強によって歪められている現状の適正化やディプロマポリシーの実現(卒業者の質向上)に向けて、一連の教育改革の効果的な推進が求められている中、高校段階での学習状況の適切な把握や高大接続の在り方など現在の大学入試が抱える課題に対応するにはAO入試は理想的な入試制度です。
ところが、日本においてはAO入試に必須であるはずの「総合的評価」や「時間をかけた丁寧な選抜」が適切に実施されず、推薦入試との実質的な差異が不明確である場合が多くなっています。また、現行の学部?学科を単位とする入試の実施体制では、入試に関するノウハウの蓄積に乏しく、マンパワーも不足することから、本格的なAO入試の導入などの入試改革は困難な状況にあります。これらを踏まえ、各大学が望む大学入試への転換を図るべく四国地区の5国立大学が連携することで生まれるスケールメリットを活かした本格的なAO入試を共同実施します。
四国におけるe‐Knowledgeを基盤とした大学間連携による大学教育の共同実施 【基幹大学 香川大学】
我が国の地方国立大学は、教育研究機関として、地域に根ざし、世界に発信することが求められています。四国の5国立大学は、四国そしてそれを構成する4県に立地する大学として、四国地方の知的基盤を豊かにするとともに、地域社会に貢献できる人材を輩出することを重要な使命としています。一方で、四国の5国立大学は、学部構成、教員数とその専門分野、そして設備面から、大規模な国立大学と比べて十分な教育研究機能を果たせていない面があります。しかし、この点は、5大学が相互に連携、それぞれの人材や得意とする教育?研究分野を共有?補完することで、教育の質の向上を図ることができると考えます。
そこで、教育プログラムの共同実施のための母体として、大学連携e-Learning教育支援センター四国を香川大学に設置するとともに、他の4大学にセンター分室を設置します。そのe-Learning基盤を活用して「四国地区における5国立大学連携構想」の中の大学教育を共同実施することによって、連携大学全体の教育の質の向上を図ります。
四国産学官連携イノベーション共同推進機構 【基幹大学 徳島大学】
四国地区における産学官の連携は、大学研究者や社会の要請に応えるだけの体制構築がなされてなく、知的創造サイクルの循環化が十分に図られていないという現状を改善するため、四国の国立大学法人5大学は、産学官連携事業の共通部分について、重複業務を整理?統合して業務の効率化、高度化を行い、5大学が連携してイノベーション創出の拠点となる四国産学官連携イノベーション共同推進機構を構築し、研究成果のより一層の利活用を推進し、大学の研究の活性化と四国地域の活性化を図ります。
<総務部>