お知らせ

附属高等学校で学長講話を実施し、新入生120人が受講しました【4月24日(水)】

平成25年4月24日(水)、附属高等学校多目的教室で、新入生120人を対象に、柳澤康信学長による「利他主義(利他行動)とは??行動生態学の立場から?」と題した講話を実施しました。

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新入生に問いかける柳澤学長

 本講話は、1年生の高大連携科目「産業社会と人間」の授業として毎年開講しています。この科目は、正しい職業観?勤労観を身につけることを目的として、前学期の各週ごとに、異なる大学教員によって実施しています。
 講話はスライドを利用して進行されました。柳澤学長から、動物界における利他行動について、昆虫や鳥類、霊長類の例が示されたあと、人間の利他行動の特徴に関する説明がありました。次いで、社会脳仮説(他個体の心理状態を正確に読んだり、予測するために、膨大な情報を処理する必要が生じた結果、人間の脳は大きくなったという説)について触れたあと、「現代は文明が発達し、孤立して生活する事ができるようになってしまったため、人間の脳の社会的機能が十分働かない環境になっている。」と述べ、「脳の社会的機能を高めるためには、集団や組織のさまざまな立場で数多くの経験を積むことが不可欠だ。」との結びがありました。

 講義中、柳澤学長は生徒に近づき、直接話しかけたり、質問をする場面が多々ありました。45分間の授業中、新入生たちは始終講義の内容に熱心に耳を傾け、集中してノートを取っている姿が伺えました。

<附属高等学校>