鳥取県倉吉市で開催された森林バイオマス利用学会総会で、農学部応用生命化学コースの伊藤和貴准教授、平成22年度農学部卒業の妹尾健太郎氏、農学部応用生命化学コースの橘燦郎教授が、第1回（2011年度）森林バイオマス利用学会論文賞を受賞しました。
この賞は、2011年度に森林バイオマス利用学会誌に投稿された論文の中から選ばれ、授与されました。
受賞論文題目は、「機械的に粉砕したモウソウチク、Phyllostachys pubescens の酵素糖化によるバイオエタノールの生産」で、木質バイオマスのひとつであるモウソウチクから機械的粉砕を行うことで脱リグニン処理を行うことなく酵素糖化し、バイオエタノール生産が可能であることを明らかにした論文です。機械的粉砕に用いたウイレーミルは汎用されているものであり実用化が期待されることも評価され、今回の受賞に至りました。
また、上記総会で、平成23年度大学院農学研究科修了生の大森元樹さんと農学部応用生命化学コースの橘燦郎教授が、2012年度森林バイオマス利用学会論文賞を受賞しました。
この賞は、2012年度に森林バイオマス利用学会誌に投稿された論文の中から選ばれ、授与されました。
受賞論文題目は、「白色腐朽菌、PL1菌由来の固定化酵素を用いたバイオリアクターによるアゾ染料の脱色」で、繊維産業等から排出される有色染料（アゾ染料）を白色腐朽菌（PL1菌）からの脱色能の高い粗酵素を固定化した固定酵素を用いるバイオリアクターにより、アゾ染料が効率良く分解脱色できることを明らかにした論文です。地域産業への貢献を目指す研究テーマを取り上げたことも評価され、今回の受賞に至りました。
論文賞受賞盾
＜農学部＞