平成25年10月10日(木)、南加記念ホールで、人権侵害防止講習会を開催しました。
本学では、今年度10月1日(火)から15日(火)を「人権侵害防止週間」と定め、ポスターの掲示、「人権侵害のない足球即时比分_365体育直播¥球探网に!」ポケット版の配布、関係情報を掲載するホームページの開設や管理職員対象のアンケート実施など、重点的に人権侵害防止の啓発活動を行いました。今回の講習会は、その取組の一つとして実施したもので、教職員や学生など合わせて約180人が参加しました。
講習会では、始めに柳澤康信学長から開会の挨拶があり、その後、東北大学高等教育開発推進センターの池田忠義氏が、「大学におけるハラスメント問題の理解と対応」と題する講演を行いました。池田氏は、東北大学の学生相談所で、学生へのカウンセリングや教職員?保護者へのコンサルテーション(助言?提案等)を行うとともに、ハラスメント相談にも携わっています。それらの経験を基に、現在の大学で身近に起こり得るハラスメント問題について、具体的な事例や相談例を参考に、現状や問題点の分析、予防策などを話しました。
池田氏は、「ハラスメントが違法行為から不適切?不当な言動まで幅広い上に、どこまでが教育行為で正当な職務命令であるかの認定が困難である。しかし、その境界の線引きよりも、行為が生じる文脈?関係性へ関心を向けてほしい。」と述べました。また、ハラスメントのほとんどが日頃の関係性の延長線上に起こるため、コミュニケーションが重要になり、そのスキルは練習次第で上手になる部分があることなどを話し、「ハラスメントは組織の問題である」という認識をもつことが重要だと述べました。最後に、「ハラスメント的言動をなくしていこうといったマイナスをゼロにする視点よりも、日頃からコミュニケーションを円滑にして良い関係を築いていこうというプラスの視点が大切ではないか。」と述べました。
いずれも大学の現状に合った内容であり、ハラスメント問題や日頃のコミュニケーションの在り方などを見直す良い機会となりました。
<総務部>