平成25年11月25日(月)、26日(火)、韓国の仁川大学で開催された「第2回大学の安全衛生教育に関する国際シンポジウム」に参加しました。
このシンポジウムは、大学内の実験等における安全教育および卒業後社会人として身につけておくべき安全衛生の基本的な要素の育成のために、大学で実施する安全衛生教育はどうあるべきかという問題について、我が国ばかりでなくアジア圏の主要な大学間で意見交換を行い、国際的に通用する安全衛生教育の確立を目指すことを目的とし、平成25年1月に本学で初めて開催されました。この時採択された『愛媛宣言』に則り、今回は第2回目として、また、韓国においては「第1回実験室の安全と安全教育に関するシンポジウム」のジョイントシンポジウムとして、The Korea Association of Laboratory Safety & Environment(KALSE)と The Academic Consociation of Environmental Safety and Waste Management,Japan(大学等環境安全協議会)及び、Research for Environment,Health and Safety Education(REHSE)研究実験施設?環境安全教育研究会の共催で開催したものです。
【愛 媛 宣 言】
1. 大学での安全衛生教育に関するシンポジウムを今後も継続する。
2. 安全衛生教育担当者のネットワークを構築し、相互の交流を図る。
3. 世界で通用する安全衛生教育を目指す。
会場には日本、韓国、台湾の大学に所属する安全衛生教育に関わる教職員約150人が参加し、本学からは、理工学研究科の田中寿郎教授、宮崎隆文准教授、医学部附属病院の櫃本真聿准教授及び総合健康センターの岡田克俊准教授の4人が参加しました。
同シンポジウムは、仁川大学の学長や議長からの挨拶に続き、2日間の安全衛生教育に関する研究発表が行われ、25日は7件、26日は3件の口頭発表が行われました。日本からは、文部科学省文教施設企画部の山川昌男参事官、大阪大学安全衛生管理部の山本仁教授、名古屋大学環境安全衛生管理室長の村田静昭教授が基調講演を行い、本学からの以下2件の発表を含む20数件のポスタ?発表が行われました。
1.Safety Measures with Students at Ehime University
(理工学研究科 田中教授、宮崎准教授)
2.Laboratory safety education for international students in Ehime University
(農学部 伊藤和貴准教授、足球即时比分_365体育直播¥球探网 ルース?バージン准教授、理工学研究科 田中教授)
また、同行した櫃本准教授と岡田准教授は、学生の健康やメンタルヘルスの観点から研究討論を行いました。25日の夜に開かれた懇親会では、韓国や台湾の関係者と交流し、多くの情報交換と今後の協力について話し合いがもたれました。
27日(水)は、ソウル大学の環境安全センタ?(IEPS)を訪問し、大阪大学の関係者及び名古屋大学の関係者と合同でソウル大学の安全衛生管理体制と安全教育に関する取組について説明を受け、帰国の途につきました。
来年はこれらのシンポジウムを ”1st Asian Conference on Safety Education in Laboratory (ACSEL)”として発展させ、東京大学を当番校(議長:大島義人教授)として開催されることが決まりました。