平成26年11月6日(木)、放送大学愛媛学習センターで、第4回教育コーディネーター研修会を開催しました。
教育コーディネーター研修会では、教育改革の方向性について共通認識を図るとともに、重点課題の改善策を検討するなど、全学的に一体感のある教育改革を推進するための技法習得や情報交換を行っています。
今回の研修会では、前回に引き続き「ティーチング?ポートフォリオ」をテーマに、実際に簡易版ポートフォリオの作成を行いました。個人ワークとペア?ワークを通してのワークショップ形式で実施し、ファシリテーターとして、東京大学新領域創成科学研究科人間環境学博士課程在学中の吉田塁氏をお招きしました。
吉田氏は、東京大学大学総合教育研究センター栗田佳代子特任准教授とともに、構造化アカデミック?ポートフォリオ(Structured Academic Portfolio、以下「SAP」という。)の開発に携わっています。
まず、ワークショップに先立ち、小林直人教育企画室長から、ポートフォリオ作成の目的及び本学におけるポートフォリオの位置づけについて説明がありました。続いて、吉田氏から、SAPの基となるSAPチャートの作成意義や、作成手順等について説明がありました。
その後、参加者は「教育」「研究」「サービス」のそれぞれの領域について、これまで及び現在実践していること、これからのこと、特に大事なことを付箋を使ってSAPチャートに整理し、自身の理念や目的を振り返りました。続いて、「統合」の領域として、3領域が互いに寄与あるいは貢献していること、その中で一貫して持っている自身の姿勢や態度等をまとめ、中長期的な目標としての「アカデミック?ゴール」を導き出しました。
参加者にとって、SAPチャートの作成は、大学教員としてのこれまでの活動を整理し、今後の自身のキャリアについて考える良い機会になりました。また、アンケートでは「教育、研究の内容を振り返り、整理することを通して、現在の自分の位置が明確になった」、「漠然としていたゴールがある程度明確になった」などの感想がありました。
<教育学生支援部>