平成28年2月23日(火)?24日(水)、地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)が運営母体となっている共同利用?共同研究拠点「先進超高圧科学研究拠点(PRIUS)」の第3回成果発表会?シンポジウムを本学で開催しました。
PRIUSは、平成25年度に文部科学省から認定を受けた本学初の共同利用?共同研究拠点です。この3年間の活動実績は高く評価され、平成28年度からの 法人化第3期においても引き続き拠点としての認定を受けています。この間、毎年全国の関連分野の研究者が集まり成果報告会を開催していますが、法人化第2 期の最終年度にあたる今年も2日間にわたり、PRIUSを利用した最新の研究成果発表会?シンポジウムが開催され、全国から約60人の研究者が参加しました。
認定当初は、40?50件程度の共同利用?共同研究を想定していましたが、PRIUSが本格的な活動を開始して以来毎年100件あまりの課題を採択して おり、その数は年々増えています。GRCの本務である地球科学分野以外の課題が約半数、また海外との共同研究も4割近くを占め、GRCの高度な実験装置? 技術や数値シミュレーションなどを用いた国際的な共同研究活動が推進されています。
中でも、GRCが開発に成功したナノ多結晶ダイヤモンド(ヒメダイヤ)を利用した共同研究の申し入れは、総課題数の約3分の1の30件余りにのぼり、拠点の特徴を生かした特色ある学際的研究がすすめられています。
なお、シンポジウムに先立ち、GRCの入舩センター長らと物質?材料研究機構(NIMS)の高野義彦グループリーダーらによって共同開発されたヒメダイ ヤと超伝導ダイヤモンドを組み合わせた新しい装置に関するプレス発表も行われ、テレビ?新聞等で多くの報道がなされました。