平成26年9月9日(火)、大学本部棟の第2会議室で、衛生管理者スキルアップ研修を開催しました。
この研修は、本学で安全衛生業務に携わっている衛生管理者(第一種及び衛生工学衛生管理有資格者)を対象に、平成24年度から実施しているものです。本学では、現在延べ290人の有資格者が安全衛生管理業務に携わっており、今回はその内の14人が受講しました。
始めに、全学総括安全衛生管理者の曲田清維副学長から、日頃から巡視業務等を行っている受講者に対し「法令改正等もあり、衛生管理者の役割はますます重要性を増している。今日聞いた事を、是非現場にも活かして欲しい。」と挨拶がありました。
続いて、愛媛産業保健総合支援センター産業保健相談員の臼井繁幸氏が「安全衛生に関する法令と衛生管理者の役割」と題して講演を行いました。
まず、労働衛生管理の現状として、年々増加傾向にある一般健康診断有所見率や、同じく年々増加している業務上疾病の中の腰痛による件数に触れ、腰痛予防に資する規制の導入が検討されていることについて述べました。そして、法令改正等により規制が厳しくなる化学物質はもちろん、健康障害防止の観点から規制の対象となっていない物質についてもそのリスク管理等に注意することが重要な課題である旨説明がありました。また、厚生労働省の「第12次労働災害防止計画」についても触れ、職場における災害を未然に防ぐことの重要性について説明がありました。
次に、城北事業場安全衛生管理者の田中寿郎工学部教授から、過去の巡視活動における問題点等について、たくさんの経験を交えた話を聞くことができました。特に、タコ足配線、ペットボトルの再利用等は事故につながる恐れがあるため、日頃から気をつけて欲しいこと、また、安全衛生活動に学生も参加させ充実を図っている等工学部独自の取組みについて説明がありました。 最後に質疑応答が行われた後、高木実安全環境課長から「貴重なお話を聞くよい機会となりました。職場に戻られたら、是非、今日の話を巡視活動に活かしてください。」との挨拶があり、終了しました。
安全環境課では、今後も各事業場で順次このような衛生管理有資格者を対象としたスキルアップ講習会を開催し、職場に潜む労働衛生上の問題点に関して適切な対応ができるよう一人ひとりの意識強化を図っていきます。
<施設基盤部>