平成26年9月1日(月)、農学部小会議室で、JICA課題別研修「熱帯?亜熱帯地域 環境調和型森林管理技術の開発」の開講式を行いました。
農学部は、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する研修員受入事業に協力しています。JICAの研修員受入事業は、発展途上国の様々な課題解決を後押しする我が国の技術協力事業の一つです。年間約1万人の発展途上国の国づくりを担うリーダー達が、この事業に参加しています。
世界では、森林破壊や劣化が原因で、地球温暖化や生物多様性の損失等、様々な環境問題が深刻化しています。農学部では、東南アジア諸国(インドネシア共和国、タイ王国、マレーシア、ベトナム社会主義共和国、ラオス人民民主共和国、ミャンマー連邦等)を中心に、破壊され、劣化した熱帯林の修復再生に、長年にわたり取り組んでおり、新たな造林方法を提案する等着実な成果を上げています。
そこで、5年目となる今年度は、熱帯?亜熱帯地域の方を対象として、「環境に調和した森林管理技術を学んで、地球環境を守ろう!」をテーマに、生物多様性保全?炭素固定等、森林が本来もつ諸機能を充分に発揮させた森林管理技術の適用?普及を通して、持続的自然資源の利用及び地球環境の回復を目指すことを目的とした研修を企画しました。
開講式には、農学部の仁科弘重学部長、二宮生夫教授、嶋村鉄也准教授、JICA四国支部の水谷恭一支部長、JICAの今里芳子研修監視員及び研修員8人が出席しました。研修員は、熱帯?亜熱帯地域(アンゴラ共和国、ラオス人民民主共和国、マラウイ共和国、パプアニューギニア独立国、ペルー共和国、サモア独立国、東ティモール民主共和国及びジンバブエ共和国)の環境や森林関連の研究機関又は担当省庁の研究者や技術者です。
9月1日(月)?19日(金)の間、農学部で研修を行い、その後ベトナム社会主義共和国?ハノイへ移動し、9月22日(月)?29日(月)の間、ベトナム国立大学と協力して実践的な研修?実習を行う予定です。
帰国後、研修員が本研修で学んだ「環境調和型森林管理技術」を活用して、自国の環境問題に取り組み、大いに活躍することが期待されます。
<農学部>