お知らせ

第32回腫瘍センター講演会を開催しました【11月21日(金)】
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特別講演を行う勝俣教授

 平成26年11月21日(金)、医学部臨床第2講義室で、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之教授を講師にお迎えし、第32回腫瘍センター講演会を開催しました。まず、本院の総合診療サポートセンター(TMSC)で活動する中内香菜看護師から、がん治療?生殖医療における看護師の役割についての講演があり、続いて、産婦人科の小泉雅江医師から、附属病院の化学療法前の生殖器細胞の保存に向けた取組みや卵子凍結の現状についての講演がありました。
 そして、勝俣教授が「卵巣がんの標準治療の変遷」と題した特別講演を行い、卵巣がんの集学的治療の歴史を概説するとともに、現在、卵巣がんの標準治療とされている「Paclitaxel/Carboplatin治療」に至る化学療法の変遷を分かり易く解説しました。また、抗がん剤治療におけるdose-dense療法とは何か、Carboplatin使用時の脱感作療法、造血因子製剤の適切な使用方法など、ご自身の経験を踏まえた多面的な情報提供がありました。勝俣教授は、 国立がん研究センター中央病院においても、産婦人科腫瘍の臨床と研究に長く携わってこられた腫瘍内科医であり、当日は、産婦人科腫瘍を扱う多数の医療従事者が出席し、活発な意見交換が行われました。