平成26年11月29日(土)、土曜学習の一環として、附属小学校児童らが、教育学部教員や学生の指導を受け、トーンチャイムやLEDを題材に学びを深めました。この土曜学習では、土曜日における豊かな学習機会を提供することを目的に、本学教育学部の教員や学生らが附属小学校の児童を対象にして、自身の研究分野に関する講座を実施しています。専門性に基づいた学習を児童に提供することにより、児童の知的好奇心や芸術などに対する興味?関心を一層高め、ひいては学力の向上につなげることをねらいとしています。文部科学省が推進している「土曜日の教育活動推進プロジェクト」の趣旨に沿ったものです。
教育学部と附属小学校は、本年11月から土曜学習を実施しており、今回はその一環として、「トーンチャイムに挑戦しよう」と「LEDを学んで君もノーベル賞」の2講座を実施しました。
附属小学校体育館で実施したトーンチャイムの講座には、3年から6年の約30人の児童と保護者が参加しました。教育学部の田邉隆教授(音楽教育)と学生の指導の下、3?4年生は映画「アナと雪の女王」の挿入歌を、5?6年生は「若者たち」を題材として演奏に挑戦しました。喜々としてトーンチャイムに興じる子どもたちの上達はめざましく、講座が終わる頃には体育館にトーンチャイムの優しい音色が響き渡りました。指導に当たった学生たちも、やり甲斐を感じていました。
また、第一理科室で開講したLEDの講座では、教育学部の白濱弘幸教授(技術教育)から指導を受け、4年から6年の30人の児童が、LEDで好きな色の光を作る装置と、光をスペクトルに分解する分光器の製作に取り組みました。講座では、牛乳パックに固定した基盤に部品をネジ止めするなど、本格的な工作もありました。使用したLEDには3原色の素子が組み込んであり、装置を完成させた子どもたちは、赤、青、緑の組み合わせで現れる様々な色を楽しんでいました。
今年度は、今後さらに算数オリンピックやメディアリテラシー、音楽づくり(作曲)等の講座を予定しています。また、トーンチャイムの講座に参加した保護者の間では、チームを立ち上げてさらに演奏を楽しむ方向で話がまとまるなど、予想を超える効果もありました。