平成26年11月27日(木)、教育学部大講義室で、初の国立大学出身の真打ちとして活躍されている落語家の古今亭菊志んさんをお招きし、「魅力的な話し方講座」を開催しました。この講座は、同窓生を中心に多方面から学生に対する支援をお願いする「教育学部サポーター制度」の取組みの一環として、平成21年度からスタートし、今回で14回目になります。
菊志んさんは、平成21年度の初回講座に続き、2回目の登場です。今回のテーマは「話術のプロに学ぶ表現力!」で、約80人の受講生は、菊志んさんの軽妙な語り口を楽しみながら話術のコツを教わりました。大講義室の教壇に設置した仮の高座を舞台に、菊志んさんから、落語の中で用いる人物や場面の演じ方、手ぬぐいと扇子の2つで行うさまざまな表現方法の解説がありました。その後、お世辞を言ったことのない男が、赤ん坊をほめようとする古典落語「子ほめ」を披露し、会場を沸かせました。
落語の後、受講生から、感想や話し方に関する質問を受けつけました。その中で、菊志んさんは、声の強弱?音色?緩急や間の取り方を適宜変えながら話に引き込む工夫や、単調になりがちな場面であっても、親近感を感じさせる内容を織り込むことで、相手に意識を向けさせることができる例など、聞き手を惹きつけるための工夫などを紹介しました。
続いて行われたワークショップでは、受講生2人が、人を惹きつける話し方を考えながら自己紹介する1分間スピーチに挑戦しました。菊志んさんは、臨場感を表現しようと身振りを交えた受講生を評価し「人前で話すときにはその都度、聞き手の気持ちになって考えるのが重要」と助言しました。
今回の講座で学んだ「話し方の工夫」は、様々な場面で活用できそうです。