平成26年3月1日(土)、附属高等学校で、平成25年度卒業式を挙行し、4期生117人の生徒が希望を胸に学舎を巣立っていきました。
式では、国歌を斉唱後、クラス担任から卒業生の氏名が1人ずつ読み上げられ、壽卓三校長から各クラス代表者へ卒業証書が授与されました。続いて、全国総合学科高等学校長協会賞をはじめ、学業や部活動で功績をおさめた卒業生に各種功労賞等が、3年間無欠席で登校した卒業生には皆勤賞が、個別に氏名を読み上げられ、代表者に表彰状が授与されました。
表彰後、壽校長が「皆さんはこの3年間でこれからの人生に立ち向かうのに必要なものを確実に習得しています。これまでの精進を継続し、附属高等学校で培ったものに更に磨きをかけることが、あなたの明日をそして愛媛の、日本の、世界の明日を切り拓くことに繋がるのです。皆さんには共に学んだ多くの仲間がいます。喜びの時、苦難の時、とりわけ悲しみの中で挫けそうになった時、そのことを思い出してください。ご活躍を信じています。」と式辞を述べました。
引き続き、柳澤康信学長から「世界全体がネット社会になっていくのは避けられないことで、この様な社会ではヘイトスピーチを伴う反知性主義(実証性や客観性を軽んじ、自分が理解したいように世界を理解する態度)が蔓延する危険性があります。それを避けるための最良の方法は、人と人とが実際に顔を合わせて交流することです。一人ひとりが具体的な経験を積み重ねる中で、理性をもって冷静に判断できる本当の意味でのグローバル人材に成長してくれることを期待します。」と祝辞がありました。
その後、在校生を代表して、生徒会副会長の鈴木遼さんが「常に優しく見守る先生方がいたということ、未熟な私たちがいたこと、そして大事な仲間であり、3年間を共に生きたクラスメートがいたことは、皆さんに勇気を与えてくれるに違いありません。前へ、前へと進んでください。」と送辞を述べました。それを受け、卒業生代表の金子歩さんが「たくさんの大切な人に巡り会え、そして支えられてきたことにこの上ない幸せを感じます。私たちはこれからの生活への期待と不安、そして愛附での思い出を胸に抱き、この学び舎を旅立ちます。この先の新しい出会いのための別れと信じ、いま大空へ飛び立とう。3年間本当にありがとうございました。」と涙ぐみながらも力強く答辞を述べました。
3年間の生活を振り返り、涙を流す卒業生たちの姿も多く見受けられました。共に歩んだ生徒たちの様々な想いが伝わってくるすばらしい式典となりました。
式終了後、卒業生は各クラスに戻り、最後のホームルームに出席しました。友人たちと写真を撮ったり、語り合ったり、高校生活を締め括る時間を共に過ごしました。そして別れを惜しむ中、それぞれの想いを抱き、3年間通い続けた学舎を後にしました。<附属高等学校>