平成26年12月3日(水)、医学部附属病院において「個人情報管理に関する研修会」を開催し、関係者約150人の参加がありました。本院は、個人情報、特に患者さんの情報管理について様々な取組みを行っています。今回は、個人情報を取り扱う職員の意識の向上と現在の各種情報漏洩対策等を周知することを目的に開催し、患者さんの個人情報を扱う病院職員だけでなく、学生の個人情報を扱う医学部職員も参加しました。
始めに、個人情報統括保護担当者の石原謙医療情報部長から開会の挨拶があり、続いて、木村映善医療情報部副部長から「個人情報の扱いに関する留意点」について説明がありました。木村副部長は、最近の情報漏洩事例等も挙げながら、誤解されやすい個人情報の範囲や個人情報の取り扱いにおける落とし穴のほか、昨今のクラウドサービスやSNSなどの普及に伴い、巧妙化している情報窃盗のトレンドとその対策等の紹介を行いました。また、情報漏洩を未然に防ぐ上においては、規則の遵守も大切だが、『各個人の情報セキュリティリスクを理解した行動様式』が最も重要であると強調しました。
引き続き、近藤理医事課副課長から、本院で実施している紙カルテ貸出禁止に伴う紙カルテの取り扱いの説明やUSBメモリの暗号化等の各種情報漏洩対策のほか、今年5月に制定された診療情報の送付又は持ち出しに関する申合せ等、附属病院における情報漏洩対策についての説明がありました。
参加者は、個人情報の取扱に関する認識を新たにし、個人レベルでの漏洩防止対策の必要性を学びました。