平成26年4月1日から、法文学部総合政策系担当学部長に就任した西村勝志教授から就任のご挨拶をいただきました。
このたび、法文学部総合政策系学部長を拝命いたしました西村勝志でございます。法文学部総合政策学科がますます発展?進化するために尽力する所存ですので、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
「地域にあって輝く大学」である本学は、地方国立大学法人として、さまざまな社会的役割を果たしてきました。教育面では、地方にいる学生や社会人、あるいはアジアを中心とした広範な諸外国にいる留学生に対する教育の機会均等化に貢献するものであり、義務教育から高等教育までの一貫した地域教育の活性化?国際化に合致した教育貢献、社会人教育を重視した夜間主コース設置での教育貢献を担うとともに、さらにはそうした教育貢献を通して、地域社会ないし国際社会への還元を果たしてきました。
とりわけ、地域社会や国際社会の発展に寄与する法文学部総合政策学科における教育面での役割は、社会科学の特定専門領域に限定しておらず、社会諸科学の様々な知識を活かしながら、複眼的視点から現代社会で生起している諸課題の本質を見抜き、自ら進んで解決へのアプローチを導き出し、それを現代社会に還元することで社会貢献できる人材を育成することに力点を置いてきました。
しかしながら、近年、文科省の2013年「大学改革実行プラン」や2014年「国立大学改革プラン」などで示されるように、グローバル化がいっそう進み、少子高齢化が進展し、新興国の台頭などによる競争激化といった大学を取り巻く社会環境の変化は著しいものがあります。こうした状況下では、従来にも増して、発生しうる様々な問題に対する探知力、当該問題に挑む高いモチベーション及び問題解決へ向けた推進力が求められることになります。現代社会からの強い要請に即応していくためには、従来の組織的閉塞感を打ち破り、組織改革を含めた新たな教育改革に乗り出すべきとの決意を胸に刻んだところです。
総合政策学科を取り巻く環境は、ますます厳しくなりますが、今後の入試改革?教育改革?就職支援改革を通じて、今ある総合政策学科の特色ないし魅力をより際立たせ、その存在価値を社会に強く打ち出していきたいと考えております。今後とも、皆様からのご協力を賜りたいと存じます。