平成26年2月13日(木)、名古屋大学高等教育センターから中井俊樹准教授を講師としてお迎えし、女性未来育成センター/教育?学生支援機構ジョイント公開セミナー「専門職を育てるメンタープログラムのこれから」を開催しました。
男女を問わず優れた能力を持つ人材が専門職として地域で活躍していく上で、直接の上司や先輩はもちろん、第3者的立場の者が、仕事や職場でのノウハウの提供や、地域社会や家庭生活での相談にのるなど、総合的にサポートする体制として、メンター制度が注目されています。
今回、メンター制度の有用性を、大学内だけでなく地域の方々に広く周知し、今後の専門職を育てるメンタープログラムの充実につなげることを目的にセミナーを開催しました。
中井准教授の講演では「名古屋大学メンタープログラムの成果と課題」をテーマに、名古屋大学でのメンター制度について紹介がありました。名古屋大学のメンタープログラムは、組織における独自性あるメンタリング推進を表彰する「メンターアワード2012」を獲得しています。
中井准教授から、名古屋大学におけるメンタープログラムの進め方や成果だけではなく、メンタープログラムの役割や今後の課題について、具体的で分かりやすい説明がありました。
講演後は、これからメンター制度について学ぼうとしている方、実際にメンター制度を実施している方からの質問があり、有意義な時間となりました。
参加者からは「比較的長期間取り組まれたことについて、成果だけでなく、課題もオープンにしてくださったことが大変参考になりました」との感想がありました。
本学からは、医学系研究科医学専攻の浅野水辺教授が「医学部における女性医師?女性研究者支援」と題し、女性未来育成センターのメンター制度、医学部での取組を紹介しました。浅野教授から、女性医師のワークライフバランスを改善し就労を支援するための組織「あいサポート」や、女性医師復帰支援等の取組「地域のマドンナ?ドクター養成プロジェクト」について詳しい紹介がありました。医師不足解消に向けた医学部の取組や支援を学内の方々にも改めて考えてもらう機会となりました。
また、教育?学生支援機構教育企画室の清水栄子助教が「教育企画室によるメンタリングの事例紹介?TP?APと授業コンサルの実践から?」というテーマで、自身も実際に携わっている授業コンサルティングの紹介をしました。授業コンサルもメンタープログラム同様に、コンサルティングを受ける者が自身で改善に向けて動けるよう支援を行うシステムであり、「授業」の側面から教員を支援するものであることがよく分かりました。 参加者からは、「自大学の工夫がよく解り、組織の一員としてうれしく思う」との感想がありました。<女性未来育成センター>