平成27年2月21日(土)、愛媛県医師会館で、愛媛県医師会?足球即时比分_365体育直播¥球探网医学部医師会の共催によるエボラ対策に関する学術講演会を開催し、約100人の医療関係者?行政関係者等が出席しました。
西アフリカを中心にエボラ出血熱の流行が続く中、厚生労働省は国内で患者が確認された場合に備えて、患者を指定医療機関に搬送できる体制を整備するよう求めています。愛媛県では、県民の安全安心を確保する観点から平成27年度中を目途に第一種感染症指定医療機関として、医学部附属病院内に整備する計画となっています。
この学術講演会は、愛媛県における第一種感染症指定医療機関の整備に向けて、県内の医療関係者間でエボラ対策等に関する情報共有を図ることを目的として開催したものです。
講演会では、本学大学院医学系研究科長の安川正貴教授の挨拶の後、国立国際医療センター国際感染症対策室の加藤康幸医長から「エボラ出血熱をどう抑えるか」をテーマに講演がありました。講演では、加藤医長自身の西アフリカに滞在した2か月の経験をもとに、西アフリカの現状や、エボラ出血熱の対応策等が話されました。また、エボラ出血熱の対応課題として、人工呼吸ができる十分なスペースの確保や病室内外でのコミュニケーション手段の整備、スタッフ整備等を挙げました。加藤医長から、「この講演会をきっかけに行政のリーダーシップの下、諸課題に取り組むきっかけになることを期待している」との言葉がありました。
その後、愛媛県でエボラ出血熱の発症の疑いがある患者が発生した際にどのように対応していくか等、実践を想定した質疑応答が行われました。
この学術講演会を通じて、県内の医療関係者を含め、非常時における「オール愛媛」での対応に向けた機運が高まることを期待しています。